Google Vids でプレゼン資料を動画に変換

Google Vidsで、既存のプレゼン資料を簡単に動画に変換する方法をご紹介!Googleスライドから動画を作成する手順を、図解入りで分かりやすく解説します。

はじめに

2025年1月に、Google Workspace に 追加された生成AI機能の中に Google Vids があります。
このツールは、ビジネス向けの動画作成を支援するオンライン動画作成ツールです。
ゼロから動画を作成したり、用意されたテンプレートを編集して、動画を作成することも可能ですが、多くの企業様では、自社のプレゼン資料をお持ちではないでしょうか?
「いま持っている資料を動画にできたら……」という希望をお持ちの企業様も少なくないでしょう。

この記事では、お手持ちのプレゼン資料を Google Vids で動画に変換する方法をご説明します。
ぜひ、お手元の Google スライドでお試しください。
(本文では、弊社の会社紹介スライドを例に、完成した Vids も公開しています。)

PowerPoint ファイルを利用する場合は「PowerPointファイル(.pptx)を使いたい場合」もご確認ください。
Google Vids でゼロから動画を作成する方法は別の記事作成予定です。

既存のスライドを使う

  1. Google スライドのファイルを開く
    Vids として利用したい Google スライドを開いてください。

  2. Google Vids を開く
    1 とは別のタブで、Google Vids にアクセスします。

  3. 白紙の Vids を作成する
    画面左上部の「新しい動画開始」をクリックします。
    「テンプレートを使って開始」の画面が表示されます。
    今回はテンプレートは使用しないので、「テンプレートを使って開始」の右上の [×] ボタンを押します。
    プレーンな Vids の画面が表示されますので、ファイルに名前を付けてください。

Vids新規作成

  1. Google スライドからコピーして貼り付け
    1 で展開したスライドで、すべてのスライドをコピーし、Google Vids に貼り付けます。
    (スタイルの設定が表示されますが、一旦「スキップ」して先へ進みます。)

Vidsにスライドを貼り付け

この際、Google スライドで設定していたテーマは反映されません。
Google スライドで、テーマとして会社のロゴなどを配置していた場合は、手動で Vids の各シーンに追加する必要があります。

テーマは反映されない

先頭に白紙のシーンが残っているので不要であれば削除します。
貼り付け後、シーン編集画面の右側に「この動画のスタイル」が表示されます。

補足:PowerPointファイル(.pptx)を使いたい場合

PowerPointの .pptx ファイルは、そのまま Vids に貼り付けることができません。
.pptxファイルを使用したい場合、一度 Google スライドに変換する必要があります。

<方法>

  1. .pptx ファイルを Google ドライブの任意の場所にアップロードします。
  2. Google ドライブから .pptx ファイルを開きます。
  3. Google スライドとして展開されるので、これを使用します。
    この際、レイアウトが崩れることがあるのでご注意ください。

スタイルを設定する

スライドの貼り付け後、必要に応じてスタイルを編集します。
後からスタイルを設定する場合は、上部リボンから「シーン」>「スタイル」>「スタイルをカスタマイズ」、または上部リボンのパレットのマークをクリックします。

スタイルでは、各文字の色・フォント、シーンの背景色、図形の線・塗りつぶしの色などが指定可能です。

シーンの長さを編集

貼り付けられたスライドは、Vids でシーンとして作成されています。
1つのスライドにつき、1つのシーンとして5秒ずつ設定されていますので、シーンの長さを適宜編集してください。

編集画面下部から、長さを変更したいシーンを選択します。
選択されたシーンは青い枠が表示されますので、左右の端のいずれかにマウスカーソルを当てて、ハンドルをドラッグして時間を調整します。
シーンの長さは秒数で黒い四角に表示されます。

現時点では、一括でシーンの長さを設定する方法はありません。各シーンに対して個別に設定してください。

シーンの長さの調整

切り替えを追加

上部リボンの シーン>切り替え または、編集画面下部のシーンとシーンの間にあるボタンをクリックすると、画面の切り替え効果が設定できます。
画面右側の切り替え効果にマウスカーソルを合わせると、プレビューが再生されます。
効果によっては経過時間や方向も設定できます。

音楽を追加

今回は、Google Vids にすでに用意されている音楽を追加します。
既存の音楽を使用する場合は、上部リボンの挿入>アップロードで挿入することが可能です。
(カメラでの動画撮影・録音およびそれらの挿入方法については、別の記事でご紹介予定です。)

音楽を挿入したいシーンをクリックします。
全体における位置(秒数)は、マウスカーソルを合わせると白い四角で表示されます。
調整の際の目安としてご活用ください。
挿入箇所を定めたら、上部リボンから、挿入>ストックメディアとウェブ または、画面右部にある縦のメニューバーの上から4つめのメディアアイコンをクリックします。

画面右に「ストックメディアとウェブ」が表示されるので、「音楽」をクリックします。
挿入したい音楽のタイトル または、右上に表示されている「+」をクリックすることで、音楽をシーンに挿入できます。
音楽の視聴は、左の再生アイコンをクリック または、マウスオーバーした際に右上に表示される目のアイコン(音声を視聴)から行えます。

シーンの長さの調整

タイミングの編集、音量調整、フェードイン/フェードアウト

音声が挿入されると、シーンの下に音声の進行バーが表示されます。
このバーをクリックした上で、バーの上に表示されるスピーカーボタン または、上部リボンの表示形式から設定します。 調整したい内容に応じて、「音声」「音声調整」「Sound」のいずれかを選択します。

  • 音声>音声のタイミングを調整する
    再生のタイミングを変更する場合や、音楽の途中から再生を開始する場合に設定します。
    音声の開始位置や再生範囲は、音声バーのハンドルを移動させたり、全体をドラッグして移動させたりして任意の位置を設定します。

    音声のタイミングを調整

  • 音声調整
    音楽の音量を「データ量」の項目で調整します。
    100%が最大値です。
    ミュートを有効にすると、そのシーンだけでなく、動画全体の音声がミュートになります。

  • Sound
    「音声切り替え」の項目でフェードイン/フェードアウトを調整します。
    フェードの所用秒数は、0.01単位で最大5秒間で設定することができます。  

チェック

作成した Vids の内容を確認します。 上部リボンの 表示>再生 または、画面右上部の再生ボタンをクリックし、全編を再生します。
再生画面では、10秒戻し/送り、音量、字幕(設定がある場合、今回は未設定)、再生速度が設定可能です。
確認ができたら画面右上部の[×]ボタンを押して編集画面へ戻ります。

例:フリーグーフォ合同会社の会社紹介資料 Vids
動画のチェック

動画として出力

チェックした内容で問題なければ、Vids ファイルを共有・動画として保存します。

共有する

上部リボンのファイル>共有 または、画面右上部の「共有」ボタンをクリックします。
Google Workspace の他のツールと同様の共有ウィンドウが表示されます。
共有範囲を設定し、「完了」ボタンを押してください。

保存する

Vids ファイルは MP4 形式で保存できます。
保存先は、ローカルドライブか Google ドライブのいずれかを選択可能です。

  • ローカルドライブに保存する場合:
    • 上部リボンの ファイル>MP4としてダウンロード
  • Google ドライブに保存する場合:
    • 上部リボンの ファイル>Google ドライブに保存
    • Vids のファイルは、マイドライブに自動生成される「Google Vids のエクスポート」ディレクトリ内に出力される。  

まとめ

この記事では、Google スライドで作成したプレゼン資料を Google Vids で動画に変換する方法をご紹介しました。

今回解説した手順で、お手持ちのプレゼン資料を簡単に動画にすることができます。
ぜひ実際に Google Vids を操作して、動画作成を体験してみてください。

Google Vids には、この記事でご紹介した機能以外にも、録画や音声編集など、多彩な動画作成機能が搭載されています。
これらの機能を活用することで、より表現豊かで魅力的な動画を作成することができます。

当社は Google Workspace の販売代理店として、Google Vids を含む Google Workspace 製品に関するご相談を承っております。
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